FF7リメイクには、操作キャラ以外にも個性あふれる魅力的なキャラクターが多数登場します。
今回はその中でも、雇われて作戦に参加したクラウドの力を信じて作戦を任せ、兄貴のように接するビッグスとは一体どんな人物なのか、詳しく見ていきます!
ビッグスの行動から人物像を分析
画像引用:https://www.jp.square-enix.com/ffvii_remake/character/biggs.html
ビッグスは反神羅組織≪アバランチ≫のメンバーのひとりで、≪アバランチ≫では作戦の流れを考える参謀キャラです。
額に巻いた赤いハチマキと濃い眉が印象的で、≪アバランチ≫のメンバーであるビッグスやジェシーと仲が良く、互いの悩みや苦しみを共有し、助け合いながら生活しています。
そんなビッグスとはどんな性格の人物なのか、ストーリー内の行動をもとに分析してみました。
冷静に物事を判断できるキレ者
ストーリー開始直後、クラウドは反神羅組織≪アバランチ≫に雇われて壱番街魔晄炉爆破作戦に参加します。
ただ雇われただけで同士ではないと歓迎しないバレット、神羅の元で働いたことのある人間が参加することに訝しみを持つジェシーとは違い、ビッグスは「プロフェッショナルの参加は不可欠」と歓迎するんですよ。
クラウドが元ソルジャーであるという経歴に感情的になって振り回されるのではなく、使える人間は誰でも役立てるという姿勢に、ビッグスが冷静に物事を判断できる参謀であることがわかりますね。
また、壱番街魔晄炉爆破作戦中、扉のロック解除を行い、敵が現れた場合にはそのために雇ったんだからと焦ることなくクラウドに任せて作戦を遂行します。
どちらも焦りや慌ててしまいそうな場面にも関わらず、落ち着いて対応できる姿にはただ冷静に判断できるだけでなく、キレ者であることも伺えますね。
気の回し方がパーフェクト!
壱番街魔晄炉爆破作戦は予想以上に大きな爆発が起きてしまいました。実は神羅の工作があったために起きたことだったのですが、誰もその事実を知りません。
バレットが規模を予想し、「街までイっちまったかもな」という発言で重い雰囲気となり、爆弾の作成を担当したジェシーは「レシピ通りに作ったはず……」と、思いつく原因をあげながらも焦りを見せます。
そんな時、ビッグスが「街より、星だろ?」と今回の作戦を実行した本来の目的を再確認し、深刻な雰囲気になりそうな流れを変えたんです。
そして、ジェシーに「星の命 ちょっとは延びたかな」と気遣うように声をかけ、一同は戦線離脱に向けて移動し始めます。
このあとも移動中に、「新鮮な空気カモン」「酸っぱいニオイ……俺か!」など、少しでも明るくなるような発言を繰り返すんですよ。
深刻な雰囲気にならないよう、さり気ない気の回し方がなんとも自然で完璧ですね。
また、チャプター3では「なんでも屋の仕事を探しながら、村を出て以降の話を聞きたい」とクラウドにお願いするティファについていこうとするウェッジを引き留めます。
ティファの思いを汲み取り、ウェッジに「ちょっとは気を遣えよ」と注意する姿からも、気の回し方がパーフェクトで素晴らしいことがわかりますね。
内側に秘める熱い想い
常に冷静で、周りをよく見ているように見えるビッグスですが、実は胸のうちには秘めたる想いがありました。
壱番街魔晄炉爆破作戦が成功し、無事アジトのある七番街スラムまでたどり着いたとき、みんなで成功を祝います。
このときはビッグスも周囲の目など気にせず、「星を救う でっかいはじめの一歩だ!」と手を広げ、体いっぱいで嬉しさを表現するんですよ。
また、チャプター4では「魔晄を好き勝手に利用してはいけないものだ」と自分の考えを伝える姿が見られ、星と真面目に向き合いたどり着いた熱い想いが伝わってきますよ。
仲間への想い溢れるアニキ
壱番街魔晄炉爆破作戦後、脱出のため八番街に出て列車に乗り込むため駅に集合した一同ですが、そこにクラウドの姿はありませんでした。
クラウドが来なかったことを心配するウェッジに、「あいつは きっと無事さ」と励まします。
弟分でもあるウェッジを思って声をかける姿は、なんて仲間想いのアニキなんだと思わずにはいられません。
それに、「あいつは きっと無事さ」という言葉には初めて共闘したクラウドに対する仲間としての信頼も感じますね。
また、伍番街魔晄炉爆破作戦を明日に控えた夜のことです。壱番街魔晄炉爆発の影響で電車が使えなくなり、移動手段がなくなってしまいました。
そんな中、心ここにあらずで様子のおかしいジェシーを見て、両親に会いたのではないかと考えたウェッジは兄貴分でもあるビッグスとともに移動のためのバイクを用意します。
そして、「親のいない俺たちにも親孝行気分の おすそわけをだな」と同行を申し出るんです。
バイクを用意したことにジェシーが気負わないような言い回しとさりげない同行の申し出にに、ジェシーへの気遣いや心配といった想いが感じられますよね。
伍番街魔晄炉爆破作戦の時には、いないはずのクラウドがいることに驚きながらもいるはずのジェシーとウェッジがいないことに心配をするシーンもあり、常に仲間のことを想う姿が見られました。
抜かりのなさは慎重さの表れ!?
伍番街魔晄炉爆破作戦では、あえて四番街行きの列車に乗ることで敵を混乱させ、それを利用して抜かりなく作戦に反映させたビッグスですが、この抜かりなさは単にキレ者だからというわけではありません。
チャプター4で、ジェシーの実家に行きパラシュートで七番街スラムまで戻ったときには、風でかなり流されてしまい「悪い前触れなんじゃないかって」と不安な姿を見せます。
ちょっとしたことも何かの前兆かもしれないと感じ取り、作戦のあとはいつも反省会をするというほど慎重に行動するビックスだからこそ、抜かりのない作戦立てができるのでしょう。
画像引用:https://s.inside-games.jp/article/2020/04/17/128294_2.html
きれいにすることが好きなビッグスが自宅の前を掃除しながら不安を取り除こうとする姿は、普段の冷静で周囲への気の回し方も完璧な姿とギャップがあって、可愛らしくみえますよ。
先輩として尊敬される熱血漢
FF7リメイクでは、≪アバランチ≫のひとりとしての活躍が目立つビッグスですが、思わぬところで名前があがります。
それは、チャプター8にて、伍番街スラムにあるリーフハウスにいるフォリア先生から家族のいない子どもたちとどう接しているのかという話を聞いた時でした。
毎日夢中で走り回る子どもたちを見守ってあげたいというフォリア先生は、本来なら家族からもらえた愛情を他人である自分から感じ取ってもらうためには、全力で向き合わないといけないといいます。
そんな風に行動しているのは「尊敬する先輩のスタイルを引き継いだ」からだというのです。その尊敬する先輩の名前が「ビッグス先輩」だったのです!
チャプター8では詳しい話を聞くことができませんでしたが、この話だけでもビッグスは家族のいない子どもたちと真剣に向き合う熱血漢であることが伝わってきますね。
そして、その言動がフォリア先生のように他人の心を突き動かし、尊敬される先輩として名をあげる存在へとなったといえるでしょう。
リメイクでビッグスの運命はどう変わったのか?
実は、FF7オリジナル版のビッグスはウェッジたちとともに七番街プレートの崩壊に巻き込まれ、それ以降生きた姿をみせません。
ところが、FF7リメイクではちょっと違う運命を辿っています。どう違うのか、ポイントを確認してみましょう。
七番街プレートの崩壊時
FF7オリジナル版のビッグスは、七番街プレートの崩壊に巻き込まれたあと、生きた姿をみせません。そのため、ここで命を落としたと考えられます。
FF7リメイクでは、チャプター12の中で最上階に向かう途中のクラウドが柱にもたれかかって苦しそうにしているビッグスを発見し、会話を交わすシーンがあります。
苦戦している上の救援に行ってほしいというビッグスは、クラウドにリーフハウスの子どもたちの様子をときどき見に行ってほしいと遺言のようなセリフを言います。
子どもが苦手だと断るクラウドのことを「お前がまだ ガキなーー」と頭を撫で、別れの言葉を告げたのち、頭を前に倒したまま動かなくなってしまいました。
この時点では生死の判断ができず、プレイヤーはクラウドの悲痛に歪む表情から「あぁ、きっとビッグスは……」と悲しい思いを抱きました。
セフィロス戦後
その後、ストーリー本編にビッグスが登場することはなく、誰もが悲しい想いを抱きながらフィーラーとセフィロスに戦いを挑みます。
やっとの思いで勝った時、ミッドガル全体に光の粒が降り注ぎました。そして、伍番街スラムにあるリーフハウスの一室で目を覚ますビッグスの姿が映るのです!
ビッグスの運命変化を考察
FF7オリジナル版のビッグスは、間違いなく命を落としました。ところが、FF7リメイクでは、エンディングを迎えて初めて生きていることが判明するのです。
これはFF7リメイクで新しく登場した敵・フィーラーが関係していると思われます。
このフィーラーという存在は【運命の番人】であり、星が辿る運命を変えようとする存在があれば、その存在の目の前に現れて軌道修正を行うんです。
そんなフィーラーをクラウドたちは倒してしまいました。その結果、ミッドガル全体に光の粒が降り注ぎ、原作では命を落としているザックスでさえも生き残るシーンが描かれます。
つまり、「リメイク」は原作と全く同じように進行していないのです。そして、こうした運命の変わったキャラクターが複数存在することから、原作とは異なる世界・パラレルワールドを描いた作品ではないかと推察できます。
そのため、今回ビッグスは生き残るという運命に変わったのではと考えられます。
まとめ
- ビッグスは反神羅組織≪アバランチ≫のメンバーのひとりで、作戦の流れを考える参謀キャラ
- ビッグスは感情に振り回されることなく冷静に物事を判断できるキレ者で、自然と気を回せる人物
- 常に冷静で、周りをよく見ているように見えるビッグスだが、実は胸のうちに星を救うという熱い想いを秘めている
- どんなときでも仲間を想いやるアニキのような存在で、作戦も抜かりがないが、実は不安を掃除で紛らわすほど些細なことも気にして作戦後は反省を欠かさない慎重さを持っている
- 家族のいない子どもたちと真剣に向き合う熱血漢で、後輩フォリア先生から尊敬されている
- リメイクでも命を落としたような様子がリアルに描かれており、誰もが命を落としたと思ったが、エンディングで生きていることが判明した
ビッグスは冷静に物事を判断しながら作戦を立てる参謀キャラながら、気の回し方が素晴らしい仲間想いの頼れるアニキでした。しかも、胸のうちには星を救いたいという熱い想いを秘めていました。
そして、些細なことでも敏感に感じ取り、大好きな掃除をしながら不安を紛らわしつつ作戦のあとはいつも反省会をするという可愛らしい一面も併せ持っていました。
ビッグスがFF7リメイクにおいて、生き残った意味が今後の続編にどう影響してくるのか、楽しみですね。