FF7リメイクは、「リメイク(新たに作り直す)」というタイトル通り、原作にはなかった様々な追加要素や変更点が満載の作品となっています。
それにより、FF7リメイクは原作の約3分の1程度のシナリオながらも、大ボリュームの作品となっています。
何が追加され、どう変更されているのか、一緒に確認していきましょう!
FF7リメイクで追加された要素・システム編
まずはクエスト内容や施設などを含めて、システムにどんな追加要素があったのかを見ていきましょう。
システムでは、以下の要素が追加されました。
- クラシックモード
- 固有アビリティの追加
- 武器育成システム
- チャプターセレクト(2周目以降)
- ハードモード(2周目以降)
クラシックモード
FF7リメイクには、難易度の選択肢として「CLASSIC」が追加されています。
これは、バトル中のアクションを自動で操作してくれるモードで、プレイヤーはコマンド選択のみすればOKなんです。
バトルレベルの難易度はEASYと同じなので、アクションバトルが苦手な人でも十分楽しめるよう、配慮された難易度の選択肢となっていますよ。
固有アビリティの追加
原作にはありませんでしたが、FF7リメイクではコントローラーの△ボタンを押すことで、各キャラクターごとの固有アビリティが発動できるようになっています。
キャラ名 | 固有アビリティ |
クラウド | 【モードチェンジ】 攻撃スタイルを変更できる アサルトモード:一撃は軽いが素早く動ける ブレイブモード:一撃は思いが動きが鈍くなる |
バレット | 【遠距離武器】 ぶっぱなす:敵を攻撃しつつATBゲージを大きく溜める 【近距離武器】 とっしん:敵に武器を突き刺してアッパーを食らわせる |
ティファ | 【秘技解放】 溜め方によって異なる攻撃を出す 強打(1段階):力を溜めてからアッパー攻撃 爆裂拳(2段階):肩を使った強烈なタックル攻撃 掌打ラッシュ(3段階):素早い連続蹴りのあと、強力な掌打を叩き込む攻撃 |
エアリス | テンペスト:溜め方によって威力が変化する、遠距離魔法攻撃を行う |
武器育成システム
FF7リメイクでは、1キャラクターにつき6種類の武器を手に入れることができます。それぞれの武器には武器アビリティがあり、熟練度を最大まで上げると習得できる仕組みとなっています。
また、各武器はSP(スキルポイント)を消費することで、マテリア枠の増加やHPアップ・リミット技強化5%Upなどの効果を追加することが可能です。
チャプターセレクト(2周目以降)
FF7リメイクは、一度ゲームをクリアした後、クリア直後の武器やステータスなどを引き継いでゲームを再プレイすることができるチャプターセレクトが搭載されています。
これにより、好きなチャプターからやり直しができるので、取り忘れたアイテムの回収や引き受けられなかったなんでも屋のクエストを受注できるため、楽にトロフィーやプレイログのコンプリートが可能なんです。
中には、2週目以降でないと登場しないバトルやアイテムなども用意されていますよ。
ハードモード(2周目以降)
初めてプレイするときには選択肢が出ないハードモードは、2周目以降のチャプターセレクトでのみ選択できる仕組みとなっています。
ノーマルモードと違い、アイテムが使えないため魔法に頼らない戦術とアイテム以外でのMP回復が必須となり、数倍難しく感じるバトルもあります。
その分、獲得経験値は2倍となり、獲得APも3倍になるため、キャラクターだけでなくマテリアの成長にももってこいのモードなんです。
また、武器を最大レベルまで育てるにはハードモードで手に入るスキルアップブックが必要となりますよ。
FF7リメイクで追加された要素・コンテンツ編
つぎは、原作になかったコンテンツについてみていきましょう。
コンテンツで追加されたものは以下の通りです。
- バトルレポート
- なんでも屋クエスト
- コルネオ・コロッセオ
- 各種ミニゲーム
バトルレポート
バトルレポートとは、チャプター3以降チャドリーというキャラクターから依頼されて取り組むもので、モンスターの生態調査や召喚獣と戦ったときの結果を報告するものとなっています。
各レポートを達成すると、チャドリーが新しいマテリアを開発してくれ、買うことのできるマテリアが増えていきます。
また、召喚獣とのシミュレーションに勝てば、召喚獣マテリアが手に入りますよ。
なんでも屋クエスト
クラウドが七番街で過ごし始めてから解放されるコンテンツが「なんでも屋クエスト」です。
街で困っている人の話をきいてモンスターを討伐したり、探し物をみつけたりと様々なクエストをクリアしていきます。クリアすれば、各種報酬が手に入る仕組みとなっています。
このコンテンツの追加によって、原作ではわからなかった街の様子やサブキャラの意外な一面を知ることができるため、より一層物語の内容を濃く知ることができますよ。
コルネオ・コロッセオ
原作にも闘技場自体はありましたが、FF7リメイクでは「コルネオ・コロッセオ」という名前の闘技場が六番街のウォール・マーケットに新設されました。
原作時よりもバトル相手や内容が一新され、報酬も初回ならば究極技であるリミット技が解放できる究極奥義の書を手に入るなど一部豪華なものになっているんです。
チャプターによってはチャレンジできるバトルコースが限られてしまうところに注意しながら、ぜひ挑戦しましょう。
各種ミニゲーム
原作でも数多くのミニゲームがありましたが、FF7リメイクで楽しめるミニゲームは原作と少し内容が違いました。
ミニゲームの内容 | 遊べる場所 | 遊べるチャプター |
ダーツ | 七番街スラム「セブンスヘブン」 | チャプター3 |
バイク | チャプター開始イベント | チャプター4 チャプター18 |
クラッシュボックス | 伍番街スラム「子供たちの秘密基地」 | チャプター8 |
スクワット | ウォール・マーケット「男男男」 | チャプター9 |
ダンスバトル | ウォール・マーケット「蜜蜂の館」 | チャプター9 |
けんすい | ウォール・マーケット「男男男」 | チャプター14 |
FF7リメイクで追加された要素・登場キャラクター編
原作にいなかったキャラクターや召喚獣も新しく追加されています。
これにより、原作時には語られなかった物語が追加されていたり、小説でのみ登場したキャラクターが登場するなど、物語を深く理解できるようになっていますよ。
登場キャラクターで追加されたものは以下の通りです。
- 新キャラ
- 新規召喚獣(DLC限定)
新キャラ
原作にはいなかったものの、FF7リメイクより登場することとなった新しいキャラクターは全部で7人います。
キャラ名 | 概要 |
画像引用:https://www.jp.square-enix.com/ffvii_remake/character/roche.html |
チャプター4に登場するクラス3rdのソルジャー |
ローチェ | |
神羅の科学部門で研修生をしている15歳の少年 | |
チャドリー | |
画像引用:https://www.jp.square-enix.com/ffvii_remake/character/aniyan.html |
ナイトクラブ「蜜蜂の館」のオーナー兼ダンサー ドン・コルネオの嫁選びの推薦人の一人 |
アニヤン・クーニャン | |
画像引用:https://www.jp.square-enix.com/ffvii_remake/character/leslie.html |
ドン・コルネオから実力を認められて側近を務める青年 |
レズリー・カイル | |
画像引用:https://www.jp.square-enix.com/ffvii_remake/character/madam_m.html |
「手揉み屋」の女将 ドン・コルネオの嫁選びの推薦人の一人 |
マダム・マム | |
画像引用:https://www.jp.square-enix.com/ffvii_remake/character/chocobo_sam.html |
「チョコボ車」の経営者 ドン・コルネオの嫁選びの推薦人の一人 |
チョコボ・サム | |
画像引用:https://www.jp.square-enix.com/ffvii_remake/character/kyrie.html |
伍番街スラムに住んでいるマイペースでお転婆な17歳の少女 |
キリエ・カナン |
新規召喚獣(DLC限定)
FF7リメイクのソフトを特定のストアで購入することでついてくる予約特典のダウンロードコンテンツは、原作時には登場しなかった召喚獣が含まれています。
ストア名 | 特典内容 |
PlayStation Storeストア | |
カーバンクル | |
セブンネット | |
コチョコボ | |
e-STORE | |
サボテンダー |
画像引用:https://wiki.denfaminicogamer.jp/ff7_remake/%E6%96%B0%E8%A6%81%E7%B4%A0%E5%A4%89%E6%9B%B4%E7%82%B9
FF7リメイクで追加された要素・ストーリー編
原作の約3分の1程度のシナリオながらもボリュームたっぷりとなったストーリーには、新たな演出と話が追加されました。
ストーリーで追加されたものは以下の通りです。
- 謎の黒い影の出現
- セフィロスの幻影を見るイベント
- アバランチメンバーの登場回数と結末
- バイクイベントのタイミングとジェシーの同車
- 列車墓場での新規イベント
謎の黒い影の出現
初めてエアリスと出会う場面を皮切りに、様々な場面で遭遇し、時には行く手を阻む存在として戦うことにもなる謎の黒い影が出現するようになりました。
この黒い影はフィーラーといい、「運命の番人」と呼ばれる存在であることがのちにわかります。
彼らは星が辿る運命を変えようとする存在があれば、その存在の目の前に現れて軌道修正を行うというんです。
FF7リメイクの終わりにてフィーラーを打ち破ったクラウドたちに、原作ではありえなかった奇跡が訪れているようでしたが、真相は未だ謎に包まれています。
セフィロスの幻影を見るイベント
FF7リメイクでは、たびたびクラウドがセフィロスの幻影を見るイベントが発生します。
これにより、クラウドとセフィロスの関係は何なのかと原作をプレイしていないプレイヤーに序盤から疑問を抱かせつつストーリーを攻略していくことになるのですが、今作のFF7リメイクでは答えまで辿りついていません。
アバランチメンバーの登場回数と結末
反神羅組織「アバランチ」はバレットをリーダーとして、ビッグス・ウェッジ・ジェシーが所属しています。
ここにメインキャラクターであるクラウドやティファも所属することになりますが、原作の頃よりビッグス・ウェッジ・ジェシーの出番がぐっと増えているんです。
個別に会話する回数が増えたり、個別ミニイベントがあったりと、過去や人となりが原作よりも明らかになるシーンが多くなり、ストーリーに深みを増しています。
また、原作では命を落とす場面で生きているなど、これまでと異なる結末で話が進んでいる点にも注目ですよ。
バイクイベントのタイミングとジェシーの同車
原作でもクラウドがバイクに乗って神羅兵の追手を振り切るイベントがありますが、FF7リメイクでは原作よりも早い段階で最初のバイクイベントが発生します。
しかも、最初のバイクイベントではクラウドが操縦するバイクにジェシーが乗っているんですよ!!
また、原作とは少し違うやり方でのバイクゲームとなっており、最初のバイクイベントの場合、結果によってはジェシーからご褒美がもらえる仕組みとなっていますよ。
列車墓場での新規イベント
ミッドガルにはたくさんの列車が捨てられている列車にとっての墓場「列車墓場」という場所があります。
原作では、この場所に出現する敵を倒しながら通り抜けるダンジョンとして設定されており、特にストーリーは存在しませんでした。
しかし、FF7リメイクでは、行方不明になる子どもたちの話やクラウドの両脇にティファとエアリスがいるという、両手に花状態を経験するシーンなど、新たなエピソードが盛り込まれているんですよ。
FF7リメイクで変更されたこと
FF7リメイクには新しく追加された要素だけでなく、原作から一部変更となったものもありました。
変更となった点は以下の通りです。
- バトルスタイル
- ティファの服装
- キャラレベルの上限
バトルスタイル
原作のバトルはATBゲージの溜まったキャラクターから行動選択ができるという、歴代FFシリーズの中でも古いタイプのコマンドバトルでした。
しかしFF7リメイクでは、ATBゲージはアビリティの発動に必要な要素という形に変化し、通常攻撃ならばATBゲージが溜まっていなくても可能という常に攻撃の手を緩めないアクションバトルへと変更になっていますよ。
ティファの服装
各キャラクターそれぞれの服装は、ビジュアルの向上に伴って細部での変更があるものの、基本的には原作と同じデザインとなっています。
ですが、ティファだけは露出の大きかった足元にオーバニーソックスを身に着けた服装へと変更になっているんですよ。
キャラレベルの上限
原作では、操作キャラクターの最大レベルは99となっていました。しかし、FF7リメイクでは見直されて最大レベルは50に変更となっています。
あくまでもFF7リメイクは原作のほんの一部であり、続編が期待される中で上限レベルが下げられているのは、続編でも一定数値までは引き継げるなどの要素が含まれる可能が高いためではないかと考えられますね。
まとめ
- FF7リメイクは原作と比較して多くの要素が追加されているため、原作の約3分の1程度のシナリオながらも、大ボリュームの作品となっている
- システムでは、クラシックモード・固有アビリティの追加・武器育成システム・チャプターセレクト(2周目以降)・ハードモード(2周目以降)が追加された
- 登場キャラクターでは、新キャラ・新規召喚獣(DLC限定)が追加された
- ストーリーでは、謎の黒い影の出現・セフィロスの幻影を見るイベント・アバランチメンバーの登場回数と結末・バイクイベントのタイミングとジェシーの同車・列車墓場での新規イベントが追加された
- 原作からの変更点として、バトルスタイル・ティファの服装・キャラレベルの上限があった
FF7リメイクは、タイトル通り新たに作り直すためにたくさんの追加要素があり、時代に合わせるかのように原作の一部を変更していることがわかりました。
この追加と変更が、原作では語りつくせなかった『FF7』の世界をよりリアルでわかりやすくしてくれていると感じました。
原作を知っている人も知らない人も、この記事を見ながら原作と比較して『FF7』への理解を深めていきましょう。